オーストリア・ザルツブルグより車で約1時間の山あいの街・バートガスタイン。
スキーリゾートとして日本でもわずかながら紹介されていますが、温泉療養の街としてはあまり知られていません。
この温泉は、滞在に際して、ドイツ、オーストリアの国民は保険が適用される公に認められている療養地です。
主なホテルにはクアハウスとサロンが併設され、美容と健康の為に欧州圏から多くの人々が長期滞在しています。 この街には、「Gasteiner
Heilstollen」という治療用坑道(トンネル)があります。 この坑道は、ナチスドイツ占領時代に金鉱脈を探る為に強制労働によって掘られました。 このきつい労働に本来ならば労働者は倒れてしまうのですが、逆に腰痛などが治ってここで労働した方が元気になったという事です。 その話を聞いた学者が調べたところ、人の体にとてもよく作用する「ラドンガス」が坑道にたちこめ、それが元気の源になっていることが判りました。 この「ラドンガス」は、人間の免疫力を高め、体内の悪いものと戦う「ナチュラルキラー細胞」の動きを活発にすると言われ、そのおかけで、体の浄化を進めることができるようです。 現在は病院が併設され、多くの人々が治療に訪れています。 |